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久々のDS420Limo

80年代の終わりから90年代の頭、所謂バブル時代に結構な数が輸入された Daimler DS420 Limousine.(1968~1992)

リムジン専用ハンドメイドボディに基本的に機関的な造りも内外装もほぼ同じで、24年間造られ続けられていたこのLimoは、
これから行っていく整備の為に、現状を把握をする為にでの入庫。
普通のセダン等を切って伸ばして繋ぐストレッチリムジンとは一線を画すこのLimo,L 574 W 199 H 162 という堂々のサイズ。
特に高さは圧巻で、海外、特に英国圏のホテルや空港で送迎用として活躍していましたね。
エンジンはXKユニットの名前の由来通りの4.2リッターで、最後までキャブレターを使っていました。シャシー系は基本XJ.
内外装などは歴代ジャガーの部品がちりばめられています。

都内某ホテルにて、現在も結婚式の送迎にて使われているこの個体、現役で使っているところは多分世界的に見ても決して多くないと思います。
新郎新婦に、この車で送迎して貰ったり、記念撮影するのが今もとても人気なんだとか。
内装は真ん中にキャビネットを備え、シートの背は立ち気味ですが、ウイルトンカーペットが敷かれた足元はとてもゆったり。
7人乗り用のシートをオプションで付けることも出来ました。

それに引き換え、運転席のシートはリクライニング機能すら持たない徹底ぶり。
決して運転手さんに、メルセデスのストレッチリモの様に楽はさせません。
この辺りは実に英国っぽいですね。

後ろの席はベロアであればこの個体は完璧でしたが、前後共にレザーでした。
まず街中で見ることはなくなったDS420 Limousineですが、末永くホテルのブライダルで活躍し続けてもらいたいですね!